二代目彫日出とジャック

二代目の昔からのお客様がスタジオに初めて来るとき、外国人の僕がカウンターに座っているのを見て驚くことがあります。

「誰、この人?」

と思われる方は少なくない。

 

実は僕と二代目はかなり昔から繋がっています。

30年ぐらい前に、2人は大阪のミナミで不良をしていて、仕事関係で僕が二代目の当時のオーストラリア人の美人彼女のジョディーと仲良くなった。

当時の僕はややこしい仕事をしていたので、友達の輪を極力広げないことにしていたが、ジョディーがどうしても彼氏に会って欲しい強要に負けた。

二代目とは、初めて会った時からお互いに気が合った。

当時の二代目は関西彫日出一門で修行をしていて、いつか世界の屈指の彫師になると自信満々でした。

残念ながら、ブログで書けない出来事が多かったですが、お互いのとてもエクサイティングな時期でした。

ジョディーと二代目が僕の家にしばらく居候している間、まだプロにもなっていない二代目が僕の太ももに初めての和彫りの虎を彫ってもらいました。

続いて、僕の左腕に七分の和彫りのスリーブを彫りました。

1999年にジョディーがオーストラリアに帰って、僕も二代目もお互いに大阪を離れてしばらく合わなかった数年間がありました。

これもまたややこしいので、ブログに書くことは出来ません。仲良くなってから話しますね!

2004年に二代目と再会しました。

僕は大阪に戻った時、二代目は九州で彫師をしていて、僕も大阪で久しぶりに真面目な仕事に就きました。

いくら真面目な仕事していても、和彫りを愛する自分ですので、そろそろ右腕も入れたいと思い始めました。

もちろん二代目に頼みました。

月1〜2のペースで新幹線で九州に通いました。

腕が仕上がって間も無く、二代目はオーストラリアに移って、しばらく海外で彫師の仕事をしていました。

帰国後、二代目はまた大阪に戻りました。

大阪の新しい家と仕事を探している間、再び僕の家での居候が始まりました。

大国町でGood Times Inkをプライベートスタジオとしてオープンしてからは、頻繁に会っていました。

僕はまた大阪を離れ、田舎の海辺にログハウスを建てたり、悠々自適と暮らしてた。

ある晩大阪で一緒にお酒を飲んでいたら、二代目が大きなオープンスタジオをオープンする夢を僕に語った。

お酒が入っていたこともあり、田舎に少し飽きてきたこともあり、

「いいね。オープンしよう!」

と言ってしまいました。

それが、アメ村のGood Times Inkの始まりでした。

2ヶ月以内に、田舎のログハウスを売却して、それを資金にして今のスタジオの物件を借りた。

 

2019年の1月にオープンした当時、アーティストは二代目とTAIKIの2人でした。

 

その運命の酔っ払いの夜から三年目に入って、スタジオは大きく成長して、レギュラーアーティスト、ゲストアーティスト、立派に育った弟子達と見習いがメンバーに加わりました。

 

 

僕と二代目の、大阪で、いや日本で、一番かっこいいタトゥースタジオにしたい夢が少しづつ叶ってきてます。

 

何より、お客様の皆様が応援してくれていることでここまで来ることができた。

ただいま、コロナ禍で悲鳴をあげているお店が多い中なんとか持ち堪えることができています。

引き続き皆様の御贔屓をよろしくお願いします。

 

そろそろ夏です。

露出の季節が近づきました。

初めての方も、タトゥーベテランの方も大歓迎です。

一度、スタジオに会いに来てください。

 

Good Times Inkクルー一同でお待ちしております。

Jack Amano