スタジオの窓の前に立ってアメ村のメインストリートを見下ろしながら、
「ホンマに変わったね、アメ村」と二代目彫日出。
僕は頷いた。
「昔はすごかったもんね。」
二代目は20年前、バリバリのロカビリーでスタジオの真向かいのマンションの住民でした。
僕は30年前、スタジオの前の筋を約400メーター北へまっすぐ歩いたところの南船場のマンションの一室を借りていました。
それから、僕は長年心斎橋で事務所を構えていました。
アメ村は僕たちの庭だったと言っても過言にならないほど、二人ともアメ村のルーツが深いです。
昔のアメ村はゴチャゴチャしたお店が多かったです。
当然、海外の都市と比べ物になりませんが、
治安もあまり良くなかったです。
いかにも怪しい外国人がウロついていたり、
バイクを外で止めると、倒されたり、
車は傷つけられたり、車上荒らしもやられました。
違法駐車だらけだったし、道もゴミゴミしてた事も覚えています。
アメ村は大阪の中ではあまり良いイメージはありませんでした。
そのイメージが強かったせいで、スタジオを開くと決めて物件選びの時、
「アメ村ね〜」
と、ちょっと顔をしかめました。
アメ村はタトゥーショップが多いから、まずはアメ村に近い物件を探しました。
それで、堀江とか南船場の物件を色々見ました。
アメ村の物件も見ました。
何年も離れていたアメ村をウロウロしていると、昔と今のアメ村は全然違うことに気づきました。
昔と比べて、訳の分からない汚い店が減ったし、道も綺麗になってました。
お洒落なお店もたくさん増えて、観光客は激増していました。
どちらかと言うと、「竹下通りの大阪版」って感じでした。
真新しいスイーツのお店の外に長蛇の列、
小さなニッチブティックにお洒落な店員さん、
暗くなると、10坪ほどの食事屋さんが客で賑わっていた。
どのお店に入っても、飯は美味い!
三角公園は昔のタバコを咥えた怖そうなお兄さんの屯ではなく、たこ焼きや綿あめを食べながらペチャクチャ喋る女子高生や観光客でいっぱい。
いざ、タトゥー 激戦区でタトゥー スタジオを開店
アメ村にスタジオをオープンしたら、久しぶりにアメ村に来るお客さんが、よく口にするのは「アメ村綺麗になってますね。」
GOOD TIMES INKから徒歩5分圏内に大小合わせて、タトゥースタジオは10件以上あります。
アメ村はタトゥー アーティスト及びタトゥー 愛好家の人口密度は日本一かも知れません。
タトゥーの激戦区でタトゥースタジオをする事はいろんな意味で刺激的です。
近所で働いているアーティスト達の作品はいつでも観れます。
オープンスタジオですので、近所のアーティストは気軽に顔を出してくれます。
ためになる話やアドバイスをしてくれます。
もちろん、近所のスタジオは凄腕のアーティストばかりです。
作品のクォリティやスタジオの質はどのスタジオに負けたくない強い気持ちの反面、若いアーティスト達の良い刺激になったり、刺激を受けたり、切磋琢磨し合いたいです。
大阪のタトゥーシーンを向上して行くのに、今のアメ村は理想の場所です。
昔を恋しく思う人は多いかも知れませんが、僕たちとしては、今のアメ村は最高です。
皆さま 、今のアメリカ村を歩いてみてください。
次いでに、GOOD TIMES INKを覗いて下さい。
ショップ内は物販もしてますので、タトゥーのことでなくても、お気軽に遊びに来るだけでも嬉しいです。
ご来店を待ちしております。
ジャック アマノ