タトゥー のアフターケア|ラップ  vs  フィルムドレッシング

タトゥー のアフターケア|ラップ vs フィルムドレッシング

GOOD TIMES INK編集部
GOOD TIMES INK編集部

タトゥー

サランラップvs フィルムドレッシング

10年以上前にタトゥー を入れた時は、タトゥー が終わったら、彫師が台所で使うようなサランラップでタトゥーをカバーして、マスキングテープで固定してくれました。

覚えている方もいると思いますが、ラップはズレたりモコっとしてしまったりすることはよくありました。

3〜4時間たったら、ラップを外して、タトゥーをきれいに洗って、オロナイン軟膏を塗りました。

当時はどこのスタジオでも、同じだったと思います。

3〜4時間経っても、新しいタトゥーから透明な液とインクがまだ少し出ます。

その液体が、空気に触れるとカサブタになり、治るまで服に触れないようにとか、ぶつからないように細心の注意を払いながら、生活していました。

僕のタトゥー は、化膿したことはありませんが、よくあった事と聞きます。

僕の場合、カサブタがすこし厚くなってしまって、そのカサブタが取れてしまって、タトゥーから色が飛んでしまうことは何回かありました。

二代目彫日出にタトゥーを入れてもらうのが約15年ぶりでした。

その15年の間、二代目は施術後のラップからほとんどフィルムドレッシングに変わりました。

フィルムドレッシングは医療の現場で、傷口を空気に触れさせないで、細菌から守るために広く使われているらしいです。

何枚かを貼り合わせることによって大きなタトゥーもカバーできます。フィルムは医療用ですが、だれでも楽天等から普通に購入できます。

フィルムドレッシングを体験する

僕にとって、今回は初めてのフィルムドレッシングでした。

今回アップした画像はちょっと気持ち悪いですが、フィルムドレッシングを使った治り方をそのままドキュメントしたかったので、お許しください。

施術後、血が止まりましたら、二代目がタトゥー をきれいに拭いて、フィルム(Tegaderm)を切って、2枚でタトゥーを完全にカバーしました。

肌にぴったりひっつきまた。以下の写真のようになりました。

その夜と次の日、タトゥーから微量の透明な体液と黒のインクが出ました。

液がフィルムとタトゥーの間に少し溜まって、タトゥー全体が以下のように、決して綺麗とは言えないような状態になりました。

二代目に、こうなっても全く心配はないと言われていましたので、不安はありませんでした。

フィルムを貼っている時はお風呂に入らないで、シャワー浴びるようにとも二代目に言われてました。

シャワーの時はフィルムに触れないように気をつけました。

翌日は、見た目がもう少し汚くなりましたが、液が漏れるようなことは一切ありませんでした。服にも寝具にもインク等がつく心配はありませんでした。

出てくる液もだんだん少なくなっていましたので、フィルムを貼っている間、タトゥー が細菌から守られている状態でだんだん治ってる感じです。

僕の勝手な解釈ですが、フィルムの中が密閉しているので、カサブタ代りなっています。

3日目の夜、シャワーを浴びている時に、フィルムをゆっくり剥がしました。

動画を撮りましたが、僕がシャワーを浴びている姿はあまり絵になりませんので、二代目に却下されて、アップしませんでした。

フィルムを剥がしてから、タトゥーの黒いインクがところどころ肌にコビリついていました。

手に石鹸を付けて、泡立たせて、肌についているものを全部きれいに落としました。

カサブタみたいな硬いものは全くなく、タトゥーを入れた直後とほとんど 変わらない感じでとても綺麗でした。

シャワーが終わってから、タトゥーから水分を拭き取り、オロナイン軟膏を塗りました。

二代目にクロマイーP軟膏(彫師さんによってお勧めするアフターケアクリームが違うようです)がベストだと言われていましたが、家になかったので、オロナインをタトゥー全面に薄く塗りました。

下の画像は、フィルムを剥がしてからの2日目です。

画像から分かると思いますが、所々に薄い膜が出来ていますが 、カサブタと言えるほどのものはありません。

今は、普通にお風呂に入って、何も塗っていませんが、カサブタができる気配もなく、すごくきれいに治りそうです。

今日、二代目にタトゥーを見せたら、「もう、このまま自然治癒できれいに治っていきそうだね」と言われました。

フィルムドレッシングの感想

個人的な感想ですが、フィルムは最強です!

とても薄くて、伸び縮みもしますので、ドレッシングしている感は全くありません。

タトゥーの仕上がりを大きく左右する施術後3日間は、何も心配しなくてもいいです。

個人差はあると思いますが、3日を過ぎると、治りが進んでいますので、タトゥーが綺麗に仕上がる可能性がより高くなると思います。

二代目は「タトゥーは彫師とお客さんの共同作業」と、いつも言っています。

彫師は、一所懸命格好いいタトゥーを入れますが、お客様がきちんとアフターケアをして、初めて綺麗な作品が出来上がります。

それでは、皆様も良きtattoo lifeを!

ジャック アマノ


GOOD TIMES INK編集部

執筆 GOOD TIMES INK編集部

GOOD TIMES INKは、大阪・アメ村にあるオープンショップ型式のタトゥースタジオです。

人気の記事

タトゥー ・刺青の痛み|彫師が語る都市伝説と痛み対策

タトゥー

タトゥー ・刺青の痛み|彫師が語る都市伝説と痛み対策

伝統の刺青技法、”手彫り”とは?機械彫りとの違い、痛み・料金を解説

タトゥー

伝統の刺青技法、”手彫り”とは?機械彫りとの違い、痛み・料金を解説