
こんにちは!GOOD TIMES INKです。
「アメリカントラディショナル」というタトゥーのスタイルをご存知ですか?
太いアウトラインに、象徴的なモチーフ、何よりパキッとしたカラーリングが印象的なタトゥーのデザインを、アメリカントラディショナルやオールドスクールと呼称します。
本記事では、アメリカントラディショナルタトゥーの歴史・特徴から、当店の施術例をご紹介しています。
記事の後半では、海外さながらのアメリカントラディショナルタトゥーの体験ができる、当店のToday’s Flashについても触れていますので、是非最後までご覧ください。
アメリカントラディショナルタトゥーとは
この投稿をInstagramで見る
アメリカントラディショナルタトゥーは、20世紀初頭に確立された伝統的なタトゥースタイルの一つです。(諸説はありますが、ここでは割愛。)
太いアウトラインに、強いシェーディング、赤・緑・黄色など限られた色数で作られた、パッと目をひくデザインが特長です。音楽やファッション、ファストフード等といった、カルチャー色の強いものとの相性が抜群によく、老若男女問わず多くの方に親しまれています。
アメリカントラディショナルタトゥーの歴史
「水夫のタトゥー」としての発祥を持ち、船乗りたちが港町で入れたタトゥー文化を礎に発展し、今や世界中で多くの方に愛されるタトゥースタイルとして確立しました。
代表的なモチーフには、アンカー(錨)、スワロー(ツバメ)、ローズ(バラ)等が挙げられ、それぞれ航海に対する祈願を持っていることが多くあります。
アメリカントラディショナルタトゥーの定義

アメリカントラディショナルやオールドスクール、通称「トラッド」という名で親しまれるスタイルの定義はざっくり下記の通り。人によって細かな部分は異なりますが、大体こんな感じのヤツは「トラッド」です。
- 太くはっきりしたアウトライン
- カラーの”抜き”がある
- 赤・緑・黄色のトラッド色を基調としている
- シェーディングが荒め
- つまり、とっても格好いい
パンサーやスワロー、アンカー、バラ等は、『THE・王道トラッド』。みたいな感じ。最近ではアニメを”トラッド風”にアレンジしたデザインも人気で、その定義はどんどん広義になっている印象です。
この投稿をInstagramで見る
アメリカントラディショナルの良いところ3選!
かくいう筆者の私も、大の「トラッド」のファンの一人。今まで20個以上は「トラッド」を入れていきました。
そんな私がお勧めする、アメリカントラディショナルのいいところ!を厳選してみました。
古くなっても、格好いい。

原則、タトゥーって滲むんですよね。細かな表現がそのまま10〜20年残ることはごく稀で、ラインは太くなり、色によっては薄くなり、お肌の老化現象に伴って若干の形状変化も起こりえます。
その点「トラッド」は、パキッとしたカラーとラインでデザインされてるため、古くなっても比較的デザインを保ったままでいれます。古くなっても格好いい!に関しては、”最新のスタイルにはない、100年を超える裏付け”があります。
とりあえず、定番モチーフが良い。
この投稿をInstagramで見る
タトゥーのモチーフ考えるって大変じゃないですか。しかも、何かと理由をつけてデザイン決めないといけない風潮が漂ってる感じもするじゃないですか。
その点、格好いい「トラッド」を入れるのは簡単ですよ。
良い彫師さん(スタジオ)見つけて、王道のモチーフ入れる or その人のフラッシュから選んどく。もう、コレですよ。良い彫師さんというのが前提であれば、これだけで良いタトゥーほぼ確定みたいな。
ファッション性が高い

完全に個人的な感想となりますが、無地Tシャツとの相性は、他のスタイルに比べて群を抜いてますよね。
- トラッドのタトゥー入れる(特にカラーがおすすめ)
- 某ユニクロで白or黒の無地Tシャツ買う
- 着る
これだけで、OK。あとは何か適当にデニムでも穿いとけばいいんですよ。これで個性と清潔感抜群のスタイルの出来上がり。以上です。
【作例紹介】アメリカントラディショナルタトゥー編
ここでは当店で実際にお客様に施術した、アメリカントラディショナルタトゥーの作例をご紹介しています。『こんな感じで!』的なオーダーでも、『ここをアレンジして、これに!』的なオーダーでも大歓迎ですので、是非参考にしてみてください。
燕(スワロー)のタトゥー

「KING OF トラッド」の一つ、燕(スワロー)のタトゥーです。どんな彫師でも一度は彫ったことがある、まさにド定番のトラッド。です。
当時の「水夫のタトゥー」として、アメリカントラディショナルタトゥーの発祥から愛されるデザインで、「1年で同じ巣に帰ってくる」という燕の特性から、先述した航海の安全祈願として「無事に帰ってこれますように。」という意味が込められていたようです。
ファーストタトゥーでも、上級者の隙間でも、何かのモチーフと掛け合わせてもよし。しかも一生 飲み屋で使える小咄つき。
ピンナップガールのタトゥー

男女問わず何かと愛されている、ピンナップガールのタトゥーです。ピンナップガールと聞くと初めての方には難しいですが、「何かクラシックなちょっとエロい女の子」のタトゥーです。
縦型の構図で描かれることが多く、脚や腕などの部位にパーフェクトな収まりを魅せます。こちらは中でも、ラインやシェイディングが細かな、『クラシックなタイプのトラッド(主観)』ですね。ピザタイプのトラッドじゃないヤツ、”ピッツァタイプ”のトラッドですね。
当店の女性彫師、彫日向がたくさんピンナップガール描いてるので、是非ギャラリーやInstagramも覗いてみてください。
この投稿をInstagramで見る
コンパス(方位磁針)のタトゥー

コンパス(方位磁針)のタトゥーも、クラシックなTHE トラッドのモチーフです。
トラッド配色を基調に、青・水色をプラスすることで野暮ったい印象をなくし、アーバンな印象をプラス。シゴデキ感溢れるデザインになりました。
周りに2つある小さな花は、巷で「トラッドフラワー」なんて言われ方する、名もなき花です。
これがついてるだけで、大体なんでも「トラッド」っぽくなります。
トラッド風の曼荼羅タトゥー

私もタトゥーを見すぎて、これがトラッドなのか何なのかわからなくなってきました。が、「なんかトラッドっぽい!」というだけで、トラッドとして説明してみることにします。
赤・黄色・緑といったトラッドな配色に加え、抜きを意識したデザイン。極め付けはトラッドの薔薇によく使われる葉っぱを使用することで、「なんかトラッドっぽい曼荼羅」が仕上がりました。
ドットワークやブラックワークで、特に肘などの関節部分で長年愛される曼荼羅ですが、テイストでトラッド感を推した好例。個性あふれる、素敵なタトゥーです。
蓄音機のタトゥー

最後にご紹介するのは、当店の彫竜の『蓄音機のタトゥー』です。
シェーディング(ぼかし)が、ザザッ!となってるのがわかりますか?和彫りやチカーノなど、他のスタイルのシェーディングが”なめらか”であるのに対し、トラッドのシェーディングは”針目の出た荒め”であることが特徴として挙げられます。トラッドファンはこの針目と抜き(色が入っていない)をおツマミにお酒が飲めます。
この蓄音機のタトゥーは、当店のToday’s Flashからのオーダー。赤・緑・黄色のトラッド感は守りつつ、少し彩度の低い混色感のあるカラーを使用することにより、クラシックな印象のタトゥーに仕上がりました。
「Today’s Flash」のご紹介
この投稿をInstagramで見る
フラッシュタトゥーとは、事前に用意されたフラッシュ(下絵)をそのまま施術するスタイルを指します。タトゥーという文化が発起した当時は、そんな”フラッシュワーク”が主流でした。
「伝統的なスタイルにより忠実に」、と当店では常時100枚以上のフラッシュを”Today’s Flash”に掲載しています。フラッシュの一覧ページからフラッシュを選んでいただき、即日施術 or ご予約にて対応可能です。
フラッシュ一覧や予約方法などの詳細は、こちらのページからご覧いただけます。
まとめ
今回は、アメリカントラディショナルタトゥーと、当店の作例についてご紹介しました。
世界中、様々なアメリカントラディショナルのアーティストがいますので、色々なタトゥーアーティストをディグってお気に入りのアーティストを見つけてみて下さい。
当店のタトゥー作例については、当サイトのギャラリーやInstagramで随時更新していますので、是非覗いてみてください。